【特集】果たして幽霊は存在するのか?なぜ人々は幽霊を追い続けるのだろうか?【前編】

幽霊って本当にいるのでしょうか

オカルト好きな人や霊能力者、ゴーストハンター、除霊師、幽霊見たさで廃墟を巡る方々はきっと幽霊がきっと存在するものと仮定していることでしょう。しかしながら、現代科学や学者達の理論がそのような摩訶不思議な存在を否定しするロジカルゴーストバスター様な存在でもありますね。

毎年数えきれない人々がポルターガイストのような霊的現象や幽霊に遭遇するという報告が上がっています。しかし、そのような報告に対して科学はどのようなスタンスを取っているのでしょうか?また、もしあなたが幽霊を信じているならば、そんなあなたは決して一人ではありませんよ。

これまで人類は文化や国を超えて、死後の世界に幽霊が居ると信じてきました。

幽霊の存在は、超自然現象の中で最も信じられており、世間の関心も高く、幽霊や心霊現象にまつわる話をYoutube,twitter,redditなどでは毎日投稿され視聴され読まれています。

心霊現象に対して科学には否定な態度を取られていますが、人々は霊的経験や話を決してやめず、それはもはやただのエンターテイメントでは片付けられません。2019年のイプソス社(世界第3位のグローバル・マーケティング・リサーチ会社)による調査では、46%のアメリカ人が幽霊を信じると結果が出ました。また、7%は吸血鬼を信じるとも結果が出ています。

死んだ後も霊体・魂となり我々と共にあり続けるという考え方は無数にあり、古いものでは聖書からシェイクスピアの「マクベス」などが挙げられます。「幽霊話」は民話や童話の一つのジャンルにまでなっています。

幽霊を信じる事は、超自然的現象(臨死体験や死後の世界や霊的存在とのコミュニケーションなど)の一部を信しているに過ぎません。

また、信じることにより多くの人々は安らぎを与えられるケースもあります。亡くなってしまった掛け替えのない家族や恋人、友人などが自分のことを死後の世界・天国から見守っていてくれると思うと、信じたくなりませんかでしょうか?

映画:ゴースト ニューヨークの幻/Ghost 1990

「幽霊」は時代を超えた流行

いつの時代も人々は霊との接触を試み、時にはコミュニケーションを図れたと主張する人もいます。

例えば、ヴィクトリア朝では、身分の高い人たちや貴族の間で、お茶とクランペットといった軽食済ませた後に友人達と「降霊会(Seance)」を行うことが流行っていました。

▪️ヴィクトリア朝・・・ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間

▪️クランペット・・・主にイギリスで食べられる小麦粉と酵母で作る塩味のまたは甘い軽食パン

また、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学などの名門大学にあるオカルト倶楽部では、霊的存在を裏付ける証拠を見つけるため熱心に学生調査が行われていました。

1882年には、当時その界隈で最も権威のある機関「心霊現象研究協会(The Society for Psychical Research)」が設立されました。エレノア・シジウィック(Eleanor Sidgwick)という当協会の調査員であり後の協会代表は、女性初の元祖ゴーストバスターと考えられています。

1800年代のアメリカでは、死者と話せるという自称霊能力者が多くいましたが、「脱出王」の異名を取った奇術師のハリー・フーディーニ(Harry Houdini)や他の疑いの念を抱いていた人々・研究者・調査員などによって多くの自称霊能力者は「詐欺師」と暴かれたりもしました。

脱出王の異名を持つハリー・フーディーニ

アメリカでの人気テレビシリーズ「Ghost Hunters」

アメリカでは、Syfy(テレビ局)による「Ghost Hunters」が人気を博し、番組は230話にも及びましたが、幽霊を裏付ける手がかりは結局見つかりませんでした。霊の証明はできなかったものの、番組の影響によりゴーストハンティングといったコンテンツはインターネットを通して世界へ広がりました。

▪️ゴーストハンティング・・・(徹底した装備で霊がいるか検証すること、電磁波計、デジタル温度計、サーモグラフィ、ナイトビジョンカメラ、ナイトビジョンゴーグルなどのデジタルビデオカメラ、デジタルオーディオレコーダ等を利用)

日本でも霊が映像に映らないかとかTVで検証していますが、あのようなスタイルは科学技術が進んだ今だからこそできる番組ですね。

その心霊番組「Ghost Hunters」が何故人気なのか?
似たような番組(番組のスピンオフなど)が放送されたり、真似をする人々が続々現れた理由は容易に想像がつきます。

❶誰でも霊を探しに行ける

❷「Ghost Hunters」番組の出演しているメイン2人は至極普通の人

❸そんな2人から視聴者へのワクワクさせるメッセージ

「ゴーストハンティングをするのに、別に科学者みたいに知識がある必要もないし、特殊な訓練を受ける必要もないんだよ。必要なのは「自由な時間」、「暗い場所」、あとできれば「見つけるためのそれっぽい機械」がちょっとあれば良いかな。もし、よく分からない不自然で説明のつかない光とか音とかを聞いたら、もしかしたら幽霊の証拠かもしれないな!」

「幽霊現象」や「超自然現象」についての判断基準が極めて漠然かつ完全否定が出来ないため、幽霊、心霊現象、死後の世界が信じられ、天国や神話が人々に受け入れられているのではないでしょうか。

Part2に続く!

【参照・画像引用元】ありがとうございます!
▪️https://www.livescience.com/26697-are-ghosts-real.html

▪️https://en.wikipedia.org/wiki/Poltergeist

▪️https://www.sciencenewsforstudents.org/article/science-ghosts

▪️https://vancouversun.com/news/staff-blogs/psychologist-delve-into-seances-and-contacting-the-dead

▪️https://editions.covecollective.org/place/society-psychical-research

▪️https://www.historytoday.com/archive/review/unchained-melody

シェアする